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福富隕石(Fukudomi Meteorite)

福富隕石は明治15年(1882年)3月19日日午後1時ぐらいに、佐賀県杵島郡白石町福富に落下しました。 およそ7.2kg、5.16kg、4.44kgの3個でした。日本の隕石で最初に博物館に入った標本として記念すべきもので、現在も国立科学博物館に2個が保存されています。
福富隕石は
当時の帝国博物館(後の国立科学博物館)に標本として持ち込まれる経緯を記した記録もあります。 その後の分析で球粒隕石に分類されています。

福富は地元では「フクドミ」と読まれてますが、英文の文献には「Fukutomi」と書かれています。地元の呼び名に習って「Fukudomi」とここでは書いています。
資料
・官報に掲載された隕石
 現在の官報に隕石の事が掲載される事はありませんが、明治時代の官報には意外な事が掲載されていました。
 明治16年(1883年)10月8日発行 第85号の「学事」の項にあります。 →原本
福富隕石は比較的記録が残っているので、小城や神埼隕石と比べて、これからゆっくりと調査する予定です。
気になる事は、落ちた3個の隕石の内で国立科学博物館にある2個以外の1個が行方不明のことです


佐賀県立宇宙科学館の展示(レプリカ)
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